1日の東京外国為替市場では、6月30日に行われたフランスの議会下院の選挙の1回目の投票で、極右政党と連携する勢力が大きく躍進したものの、市場の予想の範囲内だったとしてフランスの情勢不安に対する警戒感がいくぶん和らぎました。

このため円を売ってユーロを買い戻す動きが出て、円は一時、1ユーロ=173円台半ばまで値下がりし、ユーロが導入された1999年以降の最安値を更新しました。

午後5時時点の円相場は、ユーロに対し、先週末と比べて1円3銭、円安ユーロ高の1ユーロ=173円16銭から20銭でした。

また、ドルに対しては、先週末と比べて、9銭、円安ドル高の1ドル=161円1銭から3銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0754から56ドルでした。

市場関係者は「円がユーロに対し、どこまで値下がりするか見通しにくくなっていて、当面は1週間後に行われるフランスの議会下院選挙の決選投票の結果に注目が集まっている。一方、ドルに対しても引き続き歴史的な円安局面が続いていて、政府・日銀による市場介入への警戒感もある」と話しています。

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