1日、ベトナムの首都ハノイでオープンした健康診断施設(共同)

 富士フイルムは1日、ベトナムの首都ハノイで、がん検診を中心とした健康診断施設の展開を始めた。人工知能(AI)を活用した画像診断などを使い、高い精度で効率的な病変発見を図る。新興国に迅速で丁寧な「日本式」の健診や予防医療を根付かせて健康増進につなげる事業の一環で、インドとモンゴルに続く3カ国目だ。

 後藤禎一社長は1日の開所式典で、2030年度までに世界で100施設の展開を目指すと強調した。

 新興国では健診を定期的に受ける習慣が定着していない。ベトナムの健診受診率も日本と比べて低く、がんや心疾患で亡くなる人が多い。早期発見につながる健診の効果が期待できるとした。

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