東京駅周辺のビル群。丸の内(手前左)、八重洲(同右)などのビル。奥中央は東京スカイツリー=2023年11月

 総務省が19日発表した2023年度平均の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年度と比べ2.8%上昇の105.9となった。原材料価格の高騰などを受けた食料品や日用品の値上げが響いた。ただ政府による電気・ガス料金の負担軽減策の影響で、伸び率は22年度の3.0%から小幅に縮小した。

 生鮮食品とエネルギーを除いた消費者物価指数は3.9%上昇し、1981年度(4.0%)以来、42年ぶりの大きな伸びとなった。

 同時に発表した24年3月の生鮮食品を除く全国消費者物価指数は、前年同月比2.6%上昇の106.8だった。伸び率は2月の2.8%から2カ月ぶりに縮小した。

 23年度平均を項目別に見ると、生鮮食品を除く食料は前年度比7.5%上がった。鶏卵は24.5%、アイスクリームは11.6%とコスト上昇を価格に転嫁する動きが目立った。インバウンド(訪日客)需要が好調だった宿泊料は25.5%伸びた。洗濯用洗剤は13.0%上昇した。

 一方、電気や都市ガス代を含む光熱・水道は9.1%下落した。

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