来年春に卒業する高校生の就職活動は1日、企業の求人票が生徒や教員に公開され、事実上、スタートします。
深刻化する人手不足や進学率の高まりなどを背景に、ことし3月に卒業した高卒者の求人倍率は、全国平均で3.98倍と過去最高を記録しました。
来年3月に卒業する高校生についても、高い水準の求人倍率が見込まれていて、高校生優位の「売手市場」が続く見通しです。
一方で、高校を卒業して就職した人の3年以内の離職率は、去年10月時点で37%と、大学卒業後の人と比べて高い傾向にあり、企業とのミスマッチをどこまで防げるかが課題となっています。
厚生労働省は「高校生にとっては採用してもらいやすい環境となっているが、ミスマッチを防ぐために複数の職場見学を行うよう学校側にお願いするとともに、職業相談や面接対策などきめこまやかな就職支援を続けていきたい」としています。
高校生たちは今後、求人票をもとに志望先を選び、9月中旬から始まる採用試験に臨むことになります。
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