「エミテラス所沢」の開業に向けて準備が進む

埼玉県所沢市の町づくりの中核を担う商業ビルの全体像が見えてきた。不動産事業の西武リアルティソリューションズ(東京・豊島)と住友商事は18日、西武鉄道の所沢駅西口にできる施設の名称を「エミテラス所沢」にすると発表した。142 店舗のうち 139 店舗が決まり、埼玉県初進出のグルメも目白押しだ。

9月に開業する施設は、西武グループが進める所沢の町づくりで「最後のピース」となる。ベッドタウンとして定着している同エリアのイメージを刷新し、生活や仕事、学び、遊びの全ての要素が詰まった「リビングタウン」に変える。そんなビジョンに基づき、家族連れだけでなく、アクティブシニアもお出かけしたくなる店を誘致した。

目玉の一つがグルメだ。台湾料理専門店の「ダパイダン 105」、ベトナムフォー専門店の「フォーティントーキョー」などアジアの料理も充実。熊本の人気コーヒー店が監修した「武蔵國珈琲」、愛媛県宇和島市が本店の「すしえもん」などご当地の人気店も埼玉県内で楽しめるようになる。

3面スクリーンなど最新機器を備えたシネマコンプレックス、子ども向けのロボットプログラミングや英会話の教室、2000年ごろに役割を終えた「所沢車両工場」のレガシー展示なども設ける。

施設の事業費は約295億円。地上7階建てで、延べ床面積は約12万9000平方メートル。1年間で1200万~1500万人の来館を目指している。

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