日産車体が26日に開いた定時株主総会で、同日付で社長に就任した冨山隆氏の取締役選任議案への賛成比率が64.6%にとどまったことが分かった。冨山氏は日産車体の親会社である日産自動車の出身。総会ではアクティビスト(物言う株主)のストラテジックキャピタル(東京・渋谷)が少数株主の保護を求める株主提案をしており、その影響もあったとみられる。
日産車体が28日に関東財務局に提出した臨時報告書で明らかになった。23年の株主総会では当時の吉村東彦社長の取締役選任議案の賛成比率が59.9%だった。24年の株主総会ではストラテジックキャピタルの提案は賛成比率35.4%で否決されている。
日産自動車は3月末時点で日産車体の株式を50%保有している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。