大阪 住之江区に新たな研究拠点を開設したのは、EV向けの電池を生産している「パナソニックエナジー」です。

11日は記念の式典が開かれ、会社の関係者らがテープカットを行って完成を祝いました。

この拠点では、およそ400人の従業員が、最新型の電池の量産技術の確立や、AIを活用した次世代電池の設計などを進めることにしています。

式典のあと、パナソニックエナジーの只信一生社長は「新しい材料や工法を立ち上げて一日でも早く世の中に出し、競争力を上げていけるような戦略的な拠点にしたい」と述べました。

一方、足元では、この会社が電池を提供している、アメリカのEVメーカー、テスラの先月までの3か月間の世界での新車販売台数が、前の年の同じ時期をおよそ4年ぶりに下回るなど、需要の伸びが鈍っていることを示すデータも出てきています。

これについて、只信社長は「EV向けの電池は各国の政策的な意味合いもあって需要が拡大してきたが、世の中が成長するペースに合わせた形で修正が入っている」と指摘したうえで、「需要はしかるべき時に伸びてくるので、慌てることなく向き合っていきたい」と述べ、需要の伸び悩みは一時的なものだという認識を示しました。

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