価格転嫁を進めたものの一部商品で買い控えが起きた

食品スーパーのオークワが27日発表した2024年3〜5月期の連結決算は、最終損益が5600万円の赤字(前年同期は4500万円の赤字)だった。人件費や仕入れ価格の高騰に対し自社で調理した総菜などで価格転嫁を進めたものの、一部商品で買い控えが起きた。

売上高にあたる営業収益は前年同期比1%増の586億円、営業損益は3800万円の赤字(前年同期は600万円の黒字)だった。生鮮食品では特に食肉の原価が上昇した。顧客1人当たりの平均単価は上がったものの購入点数が減り、客数も前年比0.5%減少した。担当者は「消費者の節約志向が続いている」と説明する。

25年2月期通期の連結純利益は、前期比20%増の12億円を見込む。自社のプライベートブランド(PB)商品に付加価値をつけて収益性を改善しつつ、値下げ商品も増やして来店客の増加をめざす。

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