北越コーポレーションの定時株主総会会場のホテルへ入る人たち=27日午前、新潟県長岡市

 製紙大手の北越コーポレーションが27日に新潟県長岡市で定時株主総会を開き、岸本晢夫社長(79)の解任案が反対多数で否決された。北越株の約20%を保有する香港系の投資ファンド「オアシス・マネジメント」が提案。グループで21%程度を握る大王海運(愛媛県四国中央市)が賛同し、両者だけで議決権の4割を占めるため、採決の結果が注目されていた。  北越は総会後「適正な判断を株主から頂いた。オアシスと大王海運は欠席し、無責任な対応だ」とコメントした。両者を除く株主の99%以上が提案に反対したという。  オアシスは大王製紙との経営統合を求め、同調しない岸本氏との間で対立を深めていた。


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