三越銀座店(東京・中央)は28日から、光や音とともに金魚を観賞できる「アートアクアリウム美術館GINZA」で、新作の大型水槽などを追加した夏限定の企画をする。5千匹の金魚が泳ぐ様子で「涼」を演出し、国内やインバウンド(訪日外国人)客を呼び込む。
27日に報道機関向けの内覧会を開いた。9月25日までの特別企画は「夏のアートアクアリウム2024華映え金魚祭」をテーマにした。金魚が泳ぐ水槽の上を花が降り注ぐ空間や、赤い帯をあしらった大型金魚鉢などの新作を展示する。風鈴の音色や生い茂る新緑などで夏に涼を感じられる演出をした。
展示会を運営するAmuseumParks(アミュージアムパークス、東京・港)の担当者は「日本の伝統工芸とのコラボなど和の世界観を海外の人にも楽しんでもらいたい」と話した。
アートアクアリウムは2007年に始まり、20年に東京・日本橋で初の常設展を開業した。22年に三越銀座の新館に移転し、24年4月時点で三越銀座の常設展の来場者数は100万人を超えた。外国客が約3割を占め、約125カ国・地域からの来場実績があるという。百貨店で楽しめる体験型施設として集客につながっている。
ソニーグループとの協業で、三越銀座の外壁に専用のスマートフォンアプリのカメラ機能をかざすと、拡張現実(AR)技術で大型ビジョンに金魚が舞い泳ぐ姿などを見られるイベントも開いている。
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