原子炉の所定の位置に核燃料が取り付けられたか確認する作業員(18日、新潟県)

東京電力ホールディングス柏崎刈羽原子力発電所7号機(新潟県)で、核燃料の搬入作業が進んでいる。18日に核燃料を運搬している様子を報道陣に公開した。7号機に核燃料が入るのは7年ぶりで、再稼働に向け核燃料を搬入するのは13年ぶりとなる。プログラミングで制御された自動運転の機械で、慎重に原子炉へ核燃料の取り付けを進めている。

7号機では燃料プールから原子炉に核燃料を移動する作業を15日から始めた。全872体の核燃料を燃料取り換え機と呼ばれる機械で1体ずつつかみ、約7分かけて原子炉まで移動させる。

移動中に機械が停止しても燃料を離さずつかみ続けるという。移動は水中で原子炉内に制御棒をあらかじめ挿入した状態で実施し、臨界状態にならないよう対応する。

18日午後2時時点で872体のうち85体の搬入を完了した。全ての核燃料の移動後、原子炉の蓋を閉め、密閉したうえで「止める」「冷やす」など装置の確認を進める。5〜7号機の菊川浩ユニット所長は「関係企業ともコミュニケーションをとりながら、確実に作業を進めていきたい」と話した。

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