26日のロンドン外国為替市場では、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会の高官が25日に早期の利下げに慎重な考えを示したことなどを受けて、東京市場に続いて円売りドル買いの動きが強まりました。

FRBが利下げを急がないとの見方から、円相場は一時、ことし4月下旬につけた1ドル=160円24銭より値下がりし、1986年12月以来、およそ37年半ぶりの円安ドル高水準となりました。

市場関係者は「アメリカの経済指標が強いことや、FRBの高官の発言もあってアメリカの長期金利が上昇したことから、日米の金利差の拡大が意識され円を売ってドルを買う動きが進んでいる。一方、円相場が、4月下旬につけた節目の円安ドル高水準を超えて値下がりしていることで、日本政府・日銀による市場介入への警戒感も増している」と話しています。

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