ギアバルク社の買収でオープンハッチ型のばら積み船を強化する

商船三井は25日、持ち分法適用会社であるスイスのギアバルク社を買収すると発表した。2025年1月をメドに出資比率を49%から72%に引き上げて子会社化する。ギアバルクは船体の甲板部が大きく開く「オープンハッチ」型のばら積み船で世界最大手。風力発電などの関連資材の輸送にも向くオープンハッチ船による輸送力を高める。

現在ギアバルクに51%を出資するスイスのハルバートン社からギアバルク株の取得で協議を始める。取得金額などの条件は今後詰める。

ギアバルクはオープンハッチ船で60隻の船隊を有する。オープンハッチ船はパルプや鋼材、アルミインゴットなどの半製品を効率的に輸送するのに向く。またハッチを閉じてその上に貨物を載せることもできる。商船三井が注力分野と位置づける風力発電関連の資材など重量物の輸送にも向く。

ギアバルクの2023年12月期の売上高は588億円で純利益は100億円だった。商船三井は1991年にギアバルクに出資して持ち分法適用会社としていた。

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