王子ホールディングス(HD)は25日、パルプを主原料につくる成形品「パルプモールド」を手掛ける台湾のデラックス・テクノロジー・グループに出資したと発表した。同社が実施する第三者割当増資を引き受け、製造設備と同社製品の世界での販売権を取得した。出資額は非公表。強度があり見た目がきれいな成形品で、食品包装などでの採用拡大を見込む。
パルプモールドはプラスチックの代替として、欧州やアジアを中心に需要が高まっているという。高い製造技術力を持つデラックス社の製品は、古紙ではなく新しいパルプからつくり、プラスチックに似た質感を再現する。食品や化粧品など厳しい品質が要求される包装で採用が見込める。
日本とインドでは王子HDが独占販売権を取得した。日本や欧州、オセアニアなどの拠点で段ボールや紙容器と一緒に複合提案するビジネスモデルを展開するとしている。2025年3月期の業績に与える影響は軽微としている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。