壱番屋が24日発表した2024年3〜5月期の連結決算は、純利益が前年同期比4%減の8億4800万円だった。急速な円安の進行でスパイスや豚肉といった輸入食材の仕入れ価格が上がり、利益を圧迫した。主力の「カレーハウスCoCo壱番屋」で22年に実施したカレーメニューの値上げ効果も一巡した。
売上高は11%増の142億円だった。新型コロナウイルス禍からの客足回復が続いているうえ、大きな肉をのせた限定メニューの「肉塊トンテキカレー」が好調だった。
採算は悪化した。24年3月に持ち帰り弁当を値上げしたものの、食材費に加えて人件費や物流費といったコスト高の影響が大きく、補えなかった。
25年2月期通期は売上高が前期比12%増の615億円、純利益は15%増の31億円と従来予想を据え置いた。コメの仕入れ価格も上昇傾向にあり、さらなる価格転嫁を「柔軟に考えなければならない」(同社)としている。
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