しまむらの2024年3〜5月期の連結純利益は前年同期比4%増の104億円だった

しまむらが24日発表した2024年3〜5月期連結決算は、純利益が前年同期比4%増の104億円だった。2年ぶりに過去最高を更新した。高価格帯のプライベートブランド(PB)商品の販売が好調だったほか、インフルエンサーとのコラボなど販促もうまくくいった。SNSの活用などで広告宣伝費の増加を抑え、人件費増などを吸収した。

純利益は事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス)の102億円を上回った。不動産賃貸などの営業収入を含めた売上高は5%増の1648億円だった。「ファッションセンターしまむら」を手掛けるしまむら事業の既存店売上高は4.7%増えた。

特に機能性や品質を高めた高価格帯PB「クロッシープレミアム」が好調で、同ブランドの売上高は25%増えた。

この影響で、しまむら事業の全店の1点あたり単価は2.7%上昇した。全店の客数は3.6%増えた。インフルエンサーとコラボした商品のほか、キャラクター商品も好調だった。大創業祭などのセールも奏功した。

営業利益は微増の145億円だった。賃上げで人件費が8%増えたが、SNSの活用などで広告宣伝費を抑制した。しまむら事業の粗利率(営業収入除く)は34%と前年同期並みを確保した。

25年2月期の業績予想は据え置いた。営業収入を含む売上高は前期比4%増の6611億円、純利益は微増の401億円を見込む。

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