ホンダジェットは、2015年の参入以降、小型のビジネスジェット機の分野で高い世界シェアを確保しています。

会社は6月から企業向けのシェアサービスを開始し、東京の旅行会社は、富山県や広島県など地方の観光地への移動手段として活用する富裕層の外国人旅行者向けのツアーを新たに始めました。

一方、東京のスタートアップ企業も、ヘリコプターや高級車を使った移動サービスの提供を去年11月から始めたところ、公共交通機関以外の移動手段として高いニーズがあるということです。

外国人旅行者が主要な観光地に集中するオーバーツーリズムが課題となるなか、新たな移動手段の提供は、インバウンド消費を地方の観光地に波及させる効果も期待され、こうした動きはさらに広がりそうです。

専門家「スムーズな移動は 必要な条件の1つ」

観光業に詳しい立命館大学の石崎祥之教授は、「いまインバウンドが復活するなかで、いかに富裕層を取り込んでいくのかが今後の課題になってくる。日本に到着してからシームレス=継ぎ目のない状態でスムーズな移動ができるということは、富裕層のインバウンドを受け入れるための必要な条件の1つとなる。経済効果を地方に及ぼしていくという点で、新たな富裕層の取り込みのための観光振興策を考えることが必要になっている」と話していました。

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