イートアンドフーズが9月から販売する「餃子が主役のスンドゥブ鍋」(21日、東京都品川区)

「大阪王将」の冷凍食品を製造販売するイートアンドフーズ(東京・品川)は21日、秋冬の新商品の発表会を開いた。トレーが皿代わりになる冷凍鍋料理など新商品5品とリニューアル商品15品をそろえた。調理や洗い物などの手間や時間を減らして「タイパ(タイムパフォーマンス、時間対効果)」を重視する若者などに売り込む。

「餃子が主役のスンドゥブ鍋」はトレーごと電子レンジで調理が可能な1人用鍋で、好みの野菜や豆腐を加えることで韓国の豆腐料理「スンドゥブ(豆腐鍋)」を味わえる。水ギョーザを5粒入れることで満足感のある鍋に仕上げた。

一人暮らしの20〜30代女性がターゲットだ。商品企画開発部マネジャーの大菅夏実氏は「スンドゥブ好きに合わせ辛みを利かせた。平日の忙しい日の夕飯にしてもらいたい」と話した。40〜50代の消費が中心だというギョーザだが、若者の獲得を狙うという。

新商品の開発にあたった大菅夏実氏㊨と田島薫氏(21日、東京都品川区)

「あったらラクチン中華風肉だんご」はお弁当の具材として単独で食べるのはもちろん、そのまま鍋料理やスープに入れられるのが特徴だ。夕食の用意の手間を減らしたい共働き世帯などの需要を想定する。

9月ごろから全国の量販店で売り出す。いずれも価格は未定。商品企画開発部戦略企画グループの田島薫氏は秋冬の新製品について「それぞれのお客様ごとのコスパやタイパがあり、『私にぴったり消費』というトレンドに対応させた」と説明した。

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