総菜売り場を従来から5割広げ、弁当やサラダ、パンなどを拡充した(21日、千葉県四街道市)

セブン&アイ・ホールディングス傘下の総合スーパー(GMS)、イトーヨーカ堂は21日、旗艦店のひとつである四街道店(千葉県四街道市)を新装開業した。総菜や冷凍食品の売り場面積を従来から5割広げたほか、医薬品や化粧品の商品数も2割増やした。食品や日用品の買い回りの利便性を高め、新規顧客を開拓する。

四街道店はヨーカ堂のなかで売上高上位に入る。売り場は2階分あり、面積は約2万8000平方㍍。1階の食品売り場と医薬品や化粧品の売り場を改装した。店舗の年間売上高を、改装前と比べて約1割伸ばす目標だ。

総菜の売り場を広げ、グループの開発力や商品力をいかした弁当やサラダを拡充した。店内で調理したパンの販売も新たに始めた。千葉県産の野菜や魚も販売し、地域住民の集客につなげる。食品全体の商品数を約1割増やした。

医薬品と化粧品の売り場では介護用品やペット用品の品ぞろえを増やした。フェイスパックなどの韓国コスメの売り場を新設し、10〜20代の若年層の取り込みを目指す。

ヨーカ堂は2024年2月期まで4期連続の最終赤字で、黒字転換に向けた構造改革を進めている。24年度には約200億円を投じて、約80店舗を改装する計画だ。四街道店の改装で集客効果の高い施策は、今後ほかの店舗にも展開する。

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