東京都内で開かれた日本製鉄の株主総会=21日午前

 日本製鉄は21日、東京都内で定時株主総会を開いた。成否が注目されている米鉄鋼大手USスチールの買収について、経営陣が改めて意義を説明し、理解を求めた。USスチールは4月に開いた臨時株主総会で、日鉄による買収提案を賛成多数で承認した。

 株主からはUSスチールの設備の老朽化などを不安視する声が上がったが、森高弘副会長が現地訪問で整備状況を確認し、従業員の意識も高いと説明。また橋本英二会長は、世界一の鉄鋼メーカーになるためには米国市場での成長が必要で、買収が日鉄の収益拡大に貢献すると語ったという。

 総会には昨年より207人多い690人が出席し、約1時間40分で終了した。

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