トヨタ自動車がきのう愛知県豊田市の本社で開いた株主総会では、豊田章男会長や佐藤恒治社長など10人の取締役が再任されました。

これについて19日、会社側が公表した報告書によりますと、豊田会長の取締役再任への賛成の比率は71.93%でした。

これは去年の総会での84.57%と比べて12.64ポイント低下しました。

このほかの取締役の再任に対する賛成比率は
▽早川茂副会長が89.53%
▽佐藤恒治社長が95.44%などで
豊田会長は10人の取締役の中で最も低くなりました。

豊田会長の再任をめぐっては、議案への賛否をアドバイスするアメリカの「議決権行使助言会社」2社が、トヨタグループで相次いだ認証不正の問題などを理由に反対を推奨していました。

トヨタでは「ことしの株主総会での賛成比率は、昨今の認証問題や取締役会の独立性、政策保有株などさまざまな背景をもとに、トヨタ自動車という法人に対し、主に機関投資家の皆様が各運用機関の議決権行使基準に従って率直なご指摘をいただいているものと受け止めています」とコメントしています。

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