大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は18日、大阪府内でタクシーを運行するナショナルタクシー(大阪市)の放出営業所を7月16日付で買収すると発表した。分割会社を設立し全株式を取得する。大阪メトロがタクシー事業に参入するのは初めて。地下鉄やバスと連携し、多様な交通やサービスを組み合わせる都市型MaaS実現を目指す。

ナショナルタクシーは21年9月に日本交通の傘下に入り、現在187台のタクシー車両を保有する。そのうち38台が在籍する放出営業所を大阪メトロが買収し、「OMタクシー」と社名を変更して営業する。買収額は明らかにしていない。

大阪メトロは次世代交通と生活サービスを一体化させた都市型MaaS構想を掲げ、早朝から深夜まで個別の移動ニーズに応えられる体制の構築を目指す。「e METRO」アプリを通じて地下鉄、バス、タクシーを一元的に予約・決済できるサービスの提供を予定するほか、ライドシェア参入の検討も進める。

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