TDKの株価が18日、前日比656円(7%)高の9519円まで上昇し、株式分割考慮後の上場来高値を更新した。全固体電池向け新材料の開発に成功したとする17日の発表を受け、成長につながるとの期待感から機関投資家や個人の買いが集まった。

TDKは売上高の約5割を、スマートフォン向けなどの電池事業が占める。全固体電池は電解質を液体状から固体状にすることで、安全性が高まるとされる。酸化物系の新材料の使用でエネルギー密度が従来製品の100倍になり、使用時間を伸ばすことができるという。

東海東京インテリジェンス・ラボの萩原幸一朗シニアアナリストは「電池を中心とした業績が良い。今後は開発した材料が全固体電池になり、顧客に採用されるかを見極めたい」と指摘する。

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