米助言グラスルイスは北越コーポ岸本社長の解任提案に反対を推奨した

北越コーポレーションは18日、岸本晢夫社長の解任議案について米議決権行使助言会社のグラスルイスが反対を推奨したと発表した。議案は香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが27日の株主総会を前に出していた。グラスルイスは、北越コーポが好業績であることについてオアシスなどが反論できていないことを理由に挙げたという。

北越コーポの株式を約20%(議決権ベース)保有するオアシスは、企業統治などに懸念があるとして岸本社長や社外取締役の解任などを求めた。北越コーポ株を約21%(同)保有する大王海運(愛媛県四国中央市)も社外取締役の選任などを要求している。

グラスルイスは北越コーポの会社提案である、買収防衛策の発動を承認する議案に関しても反対を推奨した。

米議決権行使助言会社のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)もこれまでにオアシスなどの株主提案と買収防衛策の発動承認の議案に反対を推奨している。

北越コーポの株主総会は27日に新潟県長岡市で開く予定だ。北越コーポ側はオアシスや大王海運からの株主提案に対して反対を表明している。

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