新潟県は17日、一定の基準を満たした県産高規格ノドグロのブランド名を「美宝(びほう)」にしたと発表した。漁獲したノドグロをその日のうちに市場で取引して鮮度を保ち、大型で身持ちがよくウロコがはがれていないなど高品質をアピールする。美宝をてこに、観光客誘致を狙う。
東京都内で同日、美宝の発表会を開いた。花角英世知事は「新潟県を代表する魚であるノドグロ、その中でもさらにハイスペックなノドグロを新しいブランドとして立ち上げることにした」と説明。その上で「海からの贈り物、宝物だ」と強調した。美宝を試食した美食評論家の中村孝則氏は「身はまとわりつくような甘さで、すっきりした切れ味もある」と評価した。
美宝は1尾の重さが400グラム以上と大型で、県内3漁港のはえ縄か刺し網で漁獲したものに限る。魚は直接素手で触れず、漁獲直後から魚に直接氷が触れないようにしながら氷冷するなど、厳しい基準をクリアしたものだけに限る。
ノドグロは一般的にはアカムツと呼ばれ、脂が乗った大型魚は夏場に多く漁獲される。県によると、県内では年間50〜70トン程度漁獲されるが、うち美宝は2〜3トン程度になるという。
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