成田国際空港会社(NAA)や千葉県、空港周辺9市町などが集まる意見交換会が17日に開かれ、3つある旅客施設の集約に向けた整備過程や時期などについておおむね合意した。NAAはワンターミナル化を柱とした空港将来構想の具体的なとりまとめ案を6日に公表しており、交換会での意見を考慮した上で国に提案する考えだ。
成田空港では2029年に第3滑走路を新設し発着容量を大幅に拡大する計画だ。それに伴いNAAは空港利便性の向上に向け旅客や貨物、鉄道などの将来像を学識者や一部自治体と議論。30年代に施設を集約するなど構想案を練ってきた。より多くの自治体が参加する意見交換会でほぼ了承を得た形となった。
交換会後、報道陣の取材に応じた千葉県の熊谷俊人知事はとりまとめ案を支持する考えを示した上で「(空港をめぐる)道路や鉄道のアクセスについて強化する必要があり引き続き要望や働きかけなどをしていく」とした。NAAと鉄道事業者との間では空港将来構想に向けた、一部線路の複線化や新駅設置などをめぐる議論が難航している。
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