ENEOSリニューアブル・エナジーは太陽光発電所などを開発・運用している(JRE稲敷蒲ヶ山太陽光発電所)

ENEOSホールディングス子会社で再生可能エネルギー事業を手掛けるENEOSリニューアブル・エナジー(東京・港)は17日、三菱総合研究所と共同で蓄電池の運用システムを開発したと発表した。電力需給の予測データなどを使って運転計画を自動で策定し、蓄電池の運用効率を高めて需給バランスを最適化する。まず自社発電所に導入し今後は外販する。

蓄電池を併設しているJRE稲敷蒲ヶ山太陽光発電所(茨城県稲敷市)に導入した。システムによって蓄電池の運転計画や電力の需給を調整して報酬を得る「需給調整市場」への入札計画を自動で策定する。開発には三菱総研のシミュレーションサービスやENEOSリニューアブル・エナジーの発電所運用の知見を活用した。

ENEOSリニューアブル・エナジーは太陽光発電所や風力発電所を中心に発電容量約120万キロワットの再生エネ電源を運用している。再生エネは天候で出力が左右されるため、蓄電池を使って電気を充放電することで需給バランスを保つことが期待される。将来は三菱総研を通じて他の発電事業者などに蓄電池の運用サービスを提供する考えだ。

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