キオクシアホールディングスはフラッシュメモリーの世界的な市況の悪化を受け、1年間の最終的な損益が2年連続で赤字となるなど事業の立て直しが課題となっています。
こうした中、会社は6月に返済の期限を迎えるおよそ5400億円の借入金について、3メガバンクなど銀行団との間で期限の延長で合意したということです。
さらに、2100億円の新たな融資枠も設けられ、銀行団が当面の支援を事実上示した形です。
フラッシュメモリーの市況は、足元では回復に向かっていて、生成AIの普及などで今後の成長が見込まれています。
こうした中、キオクシアは、生産の拡大に向けた設備投資をめぐる競争で海外メーカーから遅れをとっていました。
今回の銀行団との合意について会社は「経営の安定化を図ることで市場動向に合わせた設備投資を機動的に進める」などとしています。
その一方で、2020年に一度断念した上場も目指すことにしていて、今後の会社の成長性をどこまで示せるかが焦点となっています。
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