日揮ホールディングス(HD)は13日、アラブ首長国連邦(UAE)で液化天然ガス(LNG)プラントの建設工事を受注したと発表した。事業規模は約55億ドル(約8600億円)とみられ、受注額は非公表。仏プラント大手などと共同で設計から建設までを担う。LNGは他の化石燃料より環境負荷が低いため脱炭素のつなぎ燃料として注目されており、日揮HDは受注を伸ばしている。
アブダビ国営石油会社(ADNOC)から受注した。LNGの生産能力は年間960万トンを見込む。仏プラント大手テクニップエナジーズなどとつくった共同企業体(JV)を通じて工事を進める。JVは3月からプラント建設の準備を進めていた。
プラントではガスの液化に使う圧縮機の動力源に、電動のモーターを使う。従来のガスタービンよりも、操業時の二酸化炭素(CO2)排出量を抑えられる。
日揮HDは脱炭素への「トランジション(移行)燃料」としてLNGの需要が高いとみて、プラント建設工事の受注を増やしている。同社は世界のLNG生産量の3割以上に相当するプラント建設を手がけており、カナダやマレーシアなどで設計や建設を進めている。
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