金融政策決定会合に出席するため、日銀本店に入る植田総裁=13日午前(代表撮影)

 日銀は13日、金融政策決定会合を2日間の日程で始めた。月間6兆円規模の購入を続けている国債の額を減らすことを検討する。米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を高水準で据え置き、外国為替市場で円安進行への圧力が強まっている。市場では、日銀が円安に一定の歯止めをかけることも狙って国債購入の減額に動くとの観測が高まっている。

 日銀は14日に当面の政策を決定し、植田和男総裁が記者会見で理由を説明する。国債購入を減額した場合に債券市場が急変動するリスクをにらみ、慎重に判断する。

 円相場は高金利で運用に有利なドルが買われ、低金利の円が売られる展開が続いている。日銀が国債購入額を減らせば、債券市場の需給が緩んで国債の価格が下がり、長期金利の指標となる利回りが上昇する可能性がある。

 景気や物価をコントロールするのに使う政策金利は据え置く公算が大きい。指標となる無担保コール翌日物金利を0~0.1%程度に誘導する。物価と賃金がそろって上昇するのを見極める。

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