訪日客数の増加でホテル客室単価も上昇している(東京・渋谷のスクランブル交差点)

不動産データ分析大手、米コスター・グループ傘下のSTRがまとめた4月の国内ホテルの平均客室単価は2万1902円だった。好調な訪日客需要で前月比4.7%上昇し、2000年以降で初めて2万1000円台となった。東京は3万3344円で、調査を始めた1996年以降の最高値だった。

4月は花見や大型連休などで旅行客が増えるため、単価は上がる傾向にある。稼働率は全国平均で77.0%だった。客室数の増加などもあり前月比では0.9ポイント低下したが、前年同月比では3.9ポイント高く、なお高水準だ。

観光庁の宿泊旅行統計調査によると、4月の外国人延べ宿泊者数(第1次速報値)は前年同月比38%増の1315万人泊だった。欧米などの長期滞在客がホテル需要をけん引した。東阪や京都などへの訪日客集中が解消せず、地方への分散が課題となっている。

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