交流スペースは宿泊者以外も利用可能だ

ホテルチェーン大手の米ハイアット・ホテルズ・コーポレーションは12日、大阪・難波で「キャプション by Hyatt なんば大阪」を開業した。食やお笑いといった地域の伝統・文化体験を提供するホテルをコンセプトに、インバウンド(訪日外国人)を中心に若年層の取り込みを狙う。

「キャプション by Hyatt」は2022年に誕生した中価格帯の新ブランドで、日本では大阪が初出店。サンケイビル(東京・千代田)が開発する施設にフランチャイズ方式で開く。地上11階建て、ツインなど7タイプ167室で、3年後の稼働率は80〜90%、平均客室単価は2万〜2万5000円を見込む。事業費は非公開。

客室には日本刀や着物をあしらった装飾がほどこされ、関西弁の「なんでやねん」をもじったアートなどを楽しめる。ロビーの代わりに設けた交流スペースでは、大阪産の野菜など特産品に触れるほか、お笑いライブなど地域にちなんだイベントに参加することができる。交流スペースは宿泊者以外も利用可能だ。

クローゼットには日本刀のデザイン

20〜30代のインバウンドが主なターゲットで、足元での予約状況は堅調だという。日本ハイアットの坂村政彦副社長は「大阪の魅力は土地に根付いた固有の文化。ホテルが宿泊客と地域の架け橋になるといい」と話す。

ハイアット系列のホテルとしては「ハイアットリージェンシー大阪」が大阪市内の湾岸部に23年6月末まで約30年間営業していた。運営受託契約が終了したため、運営をプリンスホテル系列へ移管した経緯がある。

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