豊田自動織機の定時株主総会会場に向かう株主ら=11日午前、愛知県高浜市

 豊田自動織機は11日、愛知県高浜市で定時株主総会を開いた。伊藤浩一社長は自動車用エンジンなどの認証不正問題について「皆さまに多大なご迷惑をおかけして、誠に申し訳ない」と謝罪した。トヨタ自動車で技術系の副社長を務めた寺師茂樹氏を取締役に選任する議案も諮る。可決されれば、その後の取締役会で会長に就任する。

 伊藤氏は、再発防止に向けて組織の改革に全社で取り組むと説明。出席した株主から再発防止策の実効性を問われ、「形だけで終わらせないための本気の取り組みを進めていく」と応じた。

 豊田織機は、伊藤、寺師両氏を含む取締役7人の選任など4議案を提出している。

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