クミアイ化学工業が7日発表した2023年11月〜24年4月の連結決算は、純利益が前年同期比9%減の93億円だった。新型コロナウイルス禍のさなかに農家などが農薬を先行して確保した影響で在庫調整が続いており販売が落ち込んだ。物流コストや原燃料費の増加も響いた。
同日、24年10月期の期末配当を従来予想から2円増やし1株20円(前期末は27円)にすると発表した。中間配当とあわせた年間配当金は30円(前期は45円)になる。
売上高は同8%減の881億円だった。主力の農薬や農業関連事業の売上高は同9%減の723億円だった。化成品事業では耐熱性などがある樹脂原料が半導体需要の回復により販売を伸ばし、売上高は7%増だったものの、農薬の落ち込みを補いきれなかった。
同社は4日、24年10月期の連結純利益予想を上方修正した。純利益は前期比33%減の120億円と従来予想から10億円引き上げた。
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