札幌市営地下鉄の全駅でタッチ決済の実証を始める

札幌市は2025年春に市営地下鉄全駅でクレジットカードなどのタッチ決済で乗車できる実証実験を始めると発表した。交通系ICカードへのチャージや切符購入の手間がなくなり、クレジットカードやスマートフォンで乗車できるようにする。

三井住友カードなどと連携する。市営地下鉄の南北線、東西線、東豊線の全46駅が対象。24年7月からシステムや自動改札機の改修を進め、専用のリーダーを搭載した自動改札機を各改札口に1台設置する。利用状況をみて、本格的な導入を目指す。

北海道中央バスや北都交通(札幌市)では、札幌市内と新千歳空港や丘珠空港とをつなぐ連絡バスでタッチ決済を導入している。また札幌市内から「エスコンフィールドHOKKAIDO」を中核とする北海道ボールパークFビレッジ(北広島市)までのバスでもタッチ決済が使える。

市営地下鉄では交通系ICカード「SAPICA(サピカ)」や「Suica(スイカ)」が使える。ただ外国人にはなじみがない。「インバウンド(訪日外国人)増加で、利便性向上のニーズが高まっていた」(札幌市交通局)。同局はICカードについては「現時点で取り扱いをやめることは考えていない」としている。

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