NTTコミュニケーションズ(コム)は6日、建設機械の遠隔操縦と自動化を支援するサービスを始めると発表した。機械の制御システムを新興のARAV(アラヴ、東京・文京)が提供し、NTTコムが遠隔操縦に必要な通信環境を整備する。米スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」の回線を活用し、災害地域など人が立ち入れない危険な場所でも無人で作業できるようにする。
建機の前面、左右、足元に取り付けたカメラの映像を、離れた場所にいる操縦者がモニターで確認して操縦する。アラヴの遠隔操縦システムはあらゆるメーカーの機械に後付けできる。事業者は新たに建機を購入する必要がないため導入の障壁が低いとしている。
自動化にも対応でき、事前にプログラムしたルートの移動や掘削などの作業を無人でできる。
NTTコムは建設現場の人手が不足する「2024年問題」に対応する事業者からの需要を見込み、「2〜3年後には数億円規模のビジネスに育てたい」としている。遠隔化と自動化サービスを物流や製造などの他産業に展開することも目指す。
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