自動車メーカーの「型式指定」を巡る認証不正問題で、国土交通省は6日午前、道路運送車両法に基づきスズキの本社に立ち入り検査に入った。今回の問題で立ち入りは、トヨタ自動車とヤマハ発動機に続き3社目。
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スズキは2014年12月から17年12月に販売していた「アルト」で制動装置試験の成績書に虚偽の記載をしていた。同社は安全性に問題ないとしているが、同省は立ち入り検査で開発に関する資料などを調べ、不正行為の実態解明を急ぐ。
国交省がダイハツ工業などの認証不正を受けて内部調査を求めた計85社のうち、これまでに68社が調査を終了し、トヨタ、スズキ、ヤマハ発動機、ホンダ、マツダの5社で計38車種(生産終了分含む)の不正行為が判明した。同省はホンダとマツダも近く立ち入り検査する。
同省は各社が不正行為に至った経緯や悪質性を調べ、行政処分の要否を検討する。ダイハツや豊田自動織機の認証不正では組織体制の改善を求める「是正命令」などの行政処分を出した。是正命令が出れば、再発防止策の提出と進捗状況の定期報告を求め、違反すれば50万円以下の罰金を科す。
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