米半導体大手エヌビディアの時価総額が5日、初めて3兆ドル(約470兆円)を超えた。同社の時価総額は米アップルを抜き、米マイクロソフト(MS)に次いで世界2位となった。人工知能(AI)ブームが続くなか、AIの開発や運営に欠かせないエヌビディアの高性能半導体への需要の強さを示している。

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 米メディアによると、世界の企業で時価総額が3兆ドルを超えたのは、アップル、MSを含む3社のみ。エヌビディアの時価総額は昨年5月に1兆ドルを超えた後、今年2月に2兆ドルを超えたばかりだった。

 エヌビディアは、AIの開発や運営に必要なデータセンター向けの画像処理装置(GPU)を開発しており、世界シェアは8割超にのぼるとされる。MSや米グーグルなどのIT大手は、AI開発のために巨額の投資をデータセンターにつぎ込んでおり、エヌビディアのGPUは供給が追いついていない。エヌビディア幹部は「需要が供給を上回る状況は来年まで続く」としており、同社の「1強」状態が続いている。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

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