京セラのコージライト製の鏡

京セラは5日、セラミックを使った鏡が宇宙空間での光通信用の実験装置に採用されたと発表した。国際宇宙ステーションと地上を光でつないで通信する実験が成功したという。光通信は宇宙空間などでの高速通信として今後の拡大が見込まれ、ガラスや金属を使った従来型の鏡よりも耐久性の高いセラミック鏡の需要も広がる可能性があると期待する。

実験はソニーコンピュータサイエンス研究所(東京・品川)などが取り組んだ。京セラのコージライトというセラミックを使った鏡が通信装置に採用され、国際宇宙ステーションに設置して光を地上の受信装置に当てるために角度を調整する役割を担った。

宇宙は温度変化が激しい。そのためコージライトは温度変化による膨張が少なく剛性も高いといった特性が生かせる。レーザー光による通信は電波による通信よりも100倍以上の速度が出せるとして、注目されている。

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