パナソニックホールディングス(HD)傘下の車載機器事業会社、パナソニックオートモーティブシステムズは5日、液化石油ガス(LPガス)事業者向けに配送の順序やルートなどを自動で策定するシステムを発売したと発表した。主力の機器にとどまらず、システムなどの新規事業を収益の柱に育てる。
パナオートが手掛けるのは、LPガスを購入する顧客の住所や配送時間、ガスボンベの本数などの情報を基に、配送順序やルートを人工知能(AI)が導き出すシステムだ。2023年10月からLPガスの販売業者を対象に試用のベータ版を提供していた。システムの販売価格は非開示としている。
これまで配送ルートの策定は従業員の経験やスキルに依存しがちだとされてきた。新入社員や若手には対応が難しく、数時間かかるケースも多い。パナオートが開発したシステムを使えば、約20分で配送ルートが明らかになるという。ドライバー不足が課題となるなか、負担を軽減するシステムとして売り込む。
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