新潟県の花角英世知事は5日の定例記者会見で、一部区間の不通が続くJR米坂線について「基本的にはJRによる復旧と運営を求めていきたい」と述べた。5月末に開催した復旧検討会議でJR東日本側は「JRの直営を前提とした復旧は難しい」としていたが、花角知事は「それはJR側の見解で、これから議論を深めていきたい」と話した。

米坂線は2022年8月の豪雨で被災し、約68キロメートルで運休が続く。JR東は同区間の復旧に約86億円と約5年の工期がかかると試算している。沿線自治体らは復旧後の利用促進策などをJR東に提示したが「復旧しても利用者の大幅な改善は見込めない。大量輸送という鉄道の特性を発揮できない」(JR東)と伝えていた。

花角知事は5日の定例記者会見で「鉄道は大量輸送という特性だけでなく、災害時のネットワーク機能や地方創生という観点もある」と強調し、改めてJRによる鉄路の復旧を求めた。

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