村田機械が半導体搬送システムを増産する三重県伊勢市の工場

村田機械が4日に発表した2024年3月期の連結決算は純利益が前の期比37%増の673億円だった。電気自動車(EV)向けの電池製造や半導体の工場向け自動搬送装置が伸び、2期ぶりに過去最高を更新した。売上高は7%増の4974億円で3期連続で過去最高を更新し、営業利益は24%増の791億円だった。

中国やインドなどで半導体関連の投資が続くことを追い風に「人工知能(AI)や消費電力を減らす半導体向けの設備需要が伸びている」(村田大介社長)。このため、今期は主力工場の増設や基幹システムの更新など設備投資として過去最大の286億円をみこんでいる。

25年3月期の売上高は前期比5%増の5208億円と4期連続の最高を見込む。同社は海外販売比率が約7割を占め、1円の円安で営業利益を約7億5000万円上振れさせる効果があるとしている。今期の為替レートの想定を1ドル=135円と実勢よりも円高に想定していることから、純利益で14%減の580億円を見込む。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。