村田製作所は3日、滋賀県野洲市の通園バスを対象に子供の置き去り検知システムの運用を始めたと発表した。Wi-Fiの電波を使った検知システムによる運用は国内で珍しいという。今後は乗用車向けの置き去り検知のほか、検知の技術を磨いてほかのビジネスへの応用を探る。
バス車内にWi-Fi電波の送受信機を置いて電波で動きを検知し、管理者らのスマートフォンにメールで知らせる。カメラやレーダーとは異なり、Wi-Fiは死角が生まれず、比較的容易に検知しやすいという。
野洲市にも事業所を持つ村田製は5年ほど前から検知システムの開発に着手した。この取り組みを知った野洲市が関心を持ち、2022年から20回以上、検知の仕組みのほか、通知やアラートまでを含めた実証実験に取り組んできた。
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