客の目の前で焼きたてを切り分ける人気メニュー「げんこつハンバーグ」

静岡県内でハンバーグ店「炭焼きレストランさわやか」を30店余り展開するさわやか(静岡県袋井市)は3日、看板メニューを10月から約2割値上げすると発表した。原材料などの高騰に対応するほか、人材確保へ従業員の待遇改善にも充てる。9月から毎週木曜を定休日とし働き方改革を進める一方、混雑緩和へ開店時間は15分早める。

炭火で表面を焼き上げ中はレアの状態で提供する人気の「げんこつハンバーグ」は1265円を1540円とし、やや小さい「おにぎりハンバーグ」は1155円を1380円に引き上げる。他のメニューも見直す。原材料やエネルギー価格のほか店舗運営費も上がっており、「こだわりを守るため必要な価格設定だ」(同社担当者)という。

従業員の待遇も見直す。6月から約1800人のパート・アルバイト従業員の時給を100円上げた。9月からは原則木曜を定休日にする。1990年代は木曜が休みだったが、外食産業の競争激化のため現状は元日や大みそかなどを除き営業している。毎週の定休日を復活させ、従業員が「心身共にリフレッシュする機会を作る」(同)。

9月から開店時間は平日が午前10時45分、土日祝日が同10時半と現状より15分早める。県外からも来店客が増えて朝から入店待ちの行列ができることもあり、「わずかだが早めに楽しんでほしい」(担当者)と語る。閉店時間は午後10時と1時間早める。

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