インタビューに答えるアシックスの富永満之社長
アシックスの社長に1月に就任した富永満之氏(62)は、9日までにインタビューに応じ「高機能とデジタルを両輪とした経営を進める」と強調した。国内外での付加価値の高いシューズの展開や、顧客データの活用を拡大する方針だ。 2023年12月期連結決算の売上高のうち、欧米など海外が約80%を占める。富永氏は17年以降、海外拠点との社内システムの統合やマラソンなどのレース登録事業を手がける企業の合併・買収に取り組んできた。「インフラやデータを得る環境は整った。今はその活用を考える新しい段階だ」と指摘。今後3年間は、データ分析を通じた商品開発を強化する。 主力のランニング事業ではトップランナー向けに商品を開発する「Cプロジェクト」を加速させる。一般ランナーにはスマホ向け記録アプリの提供でシェア拡大を目指す。大会のほかトレーニングなどでも長期的に支援する。 富永氏は日本や欧米で「ブランドを大切にし、ハイエンドなシューズで勝負する」と語る。米国事業ではランニング専門店での販促活動やECサイト事業を発展させる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。