国税庁は31日、2023年分の個人の確定申告状況を発表した。土地などの譲渡所得は6兆832億円、株式や債券の譲渡所得は5兆6641億円で、いずれも比較可能な記録が残る03年分以降で最高だった。都市部での不動産価格の上昇や、歴史的な株高が影響したとみられる。インボイス(適格請求書)制度の導入で、消費税の申告件数も過去最高だった。

 確定申告者数は2324万人で、14年分以降、ほぼ横ばいで推移している。所得の合計額は49兆5574億円(前年比7%増)、申告納税額は4兆499億円(同10%増)だった。

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