6月から主要メーカーがのりの価格を引き上げる

帝国データバンクは31日、6月に614品目の食品が値上げされると発表した。主要食品メーカー195社を対象に調査した。前年同月(3775 品目)と比べると約8割減となり、6カ月連続で前年同月を下回った。品目数は減少傾向にあるが、円安を理由とする値上げが増加している。

分野別では加工食品が329品目と最も多い。ノリの不作で海苔(のり)製品の値上げが目立つ。大森屋など主要メーカーが家庭用のり商品の価格を1〜2割程度引き上げる。次いで多いのは菓子の138品目。原料のカカオ豆の高騰でチョコレート製品を中心に値上げが予定される。明治は「アポロ」や「明治ミルクチョコレート」などを3〜33%値上げする。

原材料の輸入価格を押し上げる円安を理由とする値上げが増加している。10月までに値上げが予定される品目のうち円安を理由とするものは全体の3割程度となり、前年同期に比べて約3倍に拡大した。カカオ豆やコーヒー豆、オリーブなど産地での不作が原因の原材料高も続き、メーカーにとって今後のコスト増要因となる。

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