海外から資産運用会社など呼び込むことをめざす「金融・資産運用特区」について、岸田文雄首相は31日、6月4日に認定地域を指定し、特区の具体案も公表すると表明した。特区では、国内での開業に関わる手続きを英語で完結できるようにするなど、海外から参入する際の障壁を低くする方針だ。

 特区には、東京都、大阪府・大阪市、福岡県・福岡市、北海道・札幌市の4地域が手を挙げ、政府関係者によると、全地域を指定する方向で調整している。31日には、4地域の知事・市長らが首相官邸で提案内容を紹介した。各地域が求める規制緩和や支援策をどこまで認めるかが焦点で、政府が詳細を詰めている。岸田首相は「4地域が連携して金融の規制改革をリードしていただくことを期待している」と述べた。(久保田侑暉)

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