TOPPANホールディングス子会社のTOPPANエッジ(東京・港)は30日、発電所などの配管の液漏れ検知システムを発売した。TOPPANエッジが製造・販売を担い、東北電力が販売促進で協力する。3年間で約100事業所への導入を目指す。
両社は2022年に東北電・新仙台火力発電所(仙台市)で始めた開発、実証実験をこのほど終えた。
システムは特殊インキで電気回路を印刷したテープ状の検知部と、無線自動識別(RFID)タグで構成される。検知部に液体が付着すると通電状況が変化する。その変化をRFIDタグが感知することで液漏れの有無を確認できる。テープ状で外装板内部にも設置できるため、液漏れの早期発見が可能だ。
価格は1メートルあたり3500円前後で、従来の金属配線に比べ10分の1ほどという。油漏れ用と水・薬品漏れ用の2種がある。発電所のほか石油化学、製薬会社などを顧客として想定する。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。