トヨタ自動車本社=愛知県豊田市
トヨタ自動車が30日発表した4月の世界生産台数は、前年同月比4・0%減の75万6254台、世界販売は0・5%減の79万7097台だった。いずれも3カ月連続の減少。リコールへの対応で人気車種「プリウス」の生産、出荷が長期停止し、国内の実績が下振れしたことが響いた。主要市場の中国でも苦戦した。 国内生産は7・9%減の25万1485台、販売は子会社ダイハツ工業の認証不正の影響も残り13・9%減の10万7947台だった。「ノア」や「ヴォクシー」といったミニバンを生産するラインも工程の確認作業で約1週間停止し、全体を押し下げた。 地域別の生産は、厳しい価格競争が続く中国が24・9%減の10万6352台。北米は「RAV4」や「カローラ」の販売が好調なため、15・7%増の18万7866台となった。欧州、インドでも販売が伸びた。 ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)など電動車の販売は28・0%増の33万8936台だった。 プリウスは5月も生産を全休し、6月中旬に再開するとしている。
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